
Canyoning キャニオニング
Packraft パックラフト
パックラフトとは?
(ページ下部に、パックラフトスクールのご案内があります)


パックラフト(packraft)とは?
見た目は昔から有るダッキー(インフレータブル カヤック)に似ています。パックラフトもダッキーも、空気を入れて膨らます事から、どちらもインフレータブル カヤックの一種に含まれます。ただ、大きく違う点もあります。
ダッキーは、カヤックと同じフィールドをダウンリバーする事を目的に作られたフネですので、それなりの急流(例えば球磨川のラフティングコース等)での使用に耐えうる、構造や高い強度を持っています。大きめの三角波を漕ぎ越える時、よれたり曲がったりすると沈や脱艇する原因になるので、そうならない為の分厚い材質と、メーカーによってはバーストを防ぐ為の二重構造を持っています。私の感覚としては、球磨川で漕いで、よれる・曲がるダッキーは ”使えないダッキー” だと思っています。なので、重くても強度の高いダッキーは ”良いダッキー” です。河原に車を停めて、ダッキーをすぐに川に浮かべられる状況であれば、20kgのダッキーの重さは苦になりません。
では、車から歩いて30分の場所にダッキーを持って行けるか? 持って行けなくもないけど、スタート時点で既に疲れ果て、楽しい川下りは想像出来ないですね。
さて、パックラフトですが、これが軽い!! だいたいどのメーカーも重さ約3kgのパックラフトが主流です。3kgなら30分の山道もへっちゃらです。強度を落として軽さに特化したインフレータブル カヤックです。川が目の前にあるインスタントな場所なら、カヤックやダッキーやパックラフトという選択肢のどれかを選べますけれど、例えば山頂近くの火口湖で漕ぐならパックラフト一択です。それとか急斜面を10分も下りて行かないとエントリー出来ない川も、川の難易グレードが低ければパックラフト一択です。そして、軽さが魅力のパックラフトはポーテージ(フネを担いで迂回する事)もラクです。
水量が豊富で波が高い川はパックラフトとの相性が悪い川です。もし球磨川なら、流水艇でセルフベイラータイプを選択しますね。それでも ”よれて・曲がって” 思うようにコントロール出来ないでしょうけど・・・。強度が弱いですからね。
頻繁にフネを下りて、河原を歩いて、またフネに乗って、という様な、浅い川のダウンリバーなら、私はセルフベイラー無しを選択します。その方が水出しが楽だから。
それと、パックラフトのもう一つの特徴が ”安定感抜群” です。なので初心者向きとも言えますね。きっと、軽くする為にダッキーとの差別化を図った副産物だと思うんですけど、最初乗った時「凄い安定感ある!?」って驚きました。そんなパックラフト、是非興味を持って欲しいなー・・・。
オッターでのレベル(川の難易度と漕ぎの習熟度)
初級レベル
初めてのパックラフト~操船に不慣れな人。フォワード&バックストローク、スウィープ&バックスウィープストロークを練習中、又は無意識にパドリング出来る人。


